日本の武士はどうやって体を鍛えていたのでしょうか?
基本的に武術、剣術や弓術、馬術の稽古で体を作っていたと言われています。
現代、2021年(令和3年)に再現できる稽古は
体術と木刀を購入しての素振りなどでしょう。
武士のような体を作るにはどうしたらいいのでしょうか?
鍛える前に昔の日本人は
鍛える前に抑えておきたいのは日本人の身体操作です。
昔の人は手足を使うというよりも体幹を使う事に長けていました。
つまり今から紹介するトレーニングも体幹を使う、背骨や肋骨、鎖骨や肩甲骨をしっかり動かす事が重要です。
相撲の四股とてっぽう
相撲は鎌倉時代から戦国時代にかけて武士の鍛錬法として広まっていました。
元々、武士の始まりではないかと言われている。
792年(延暦11年)の健児(こんでい)の制から始まって、徴兵制を推し進めるため、相撲が選抜競技とされました。
武士の鍛錬として相撲をしていたという歴史があります。
相撲の稽古で一人でも出来るのが四股とてっぽう
四股やてっぽうという鍛錬法はかなりハードです。
しっかりやろうと思うと四股なら10回もやれば足腰がガタガタになる人もいる。
腹筋はパンパンに膨らんでいた。
日本の浮世絵などでは武士や怪力だという逸話がある人物はみんな腹がパンパンに張っているような描写がされています。
実際、横隔膜や腹横筋がかなり発達していたのではないだろうか?
武士は背筋を伸ばし、腹の力を抜いておくこれがスタンダードなスタイル。
背筋が伸びていないと四股もてっぽうも効果が半減しますね。
背筋を伸ばし腹の力を抜くと腰が入った状態になる。
腰が入った状態で腹が据わった状態になるため常に腹圧がかかる状態。
この状態をキープすると横隔膜や腹横筋に多裂筋まで腰回りが鍛えられる。
また、腰が入ると腹が膨らむため腹圧呼吸が何時間でもできる。
腹圧呼吸はスタンフォード大学で推奨された呼吸法。
常にお腹を膨らませた状態で呼吸をする。
疲れにくく横隔膜を鍛えるエクササイズにもなる。
素振り
素振りは剣道の竹刀とか木刀(お土産品ではダメ)で素振りをしましょう。
背筋を伸ばし腰を入れ、右手を前、左手を後ろにして木刀を握ります。
足も右足が前、左足が後ろ。
古武術などでは左足が前になったりもするのですが気楽に情報が得られるのが剣道の素振り。
木刀を振り上げて振り下ろすと同時に一歩進む、もしくは一歩下がる。
これを繰り返す、細かいやり方は剣道の動画をみた方が早い。
なるべく体全身を連動させて素振りをするのがポイントになります。
足腰、体幹トレーニングがメイン
四股にしてもてっぽうにしても素振りにしても体幹のトレーニングがメインになります。
体幹を鍛える事で強い力を出すというのが日本の武士だったようです。
海外にはない概念として腰を入れるという言葉があります。
腰を入れて鍛錬する事が体幹を強くする要。
多分、日本人がスポーツ関係であんまり強くないと言われがちなのは筋力というよりも腰を入れるという概念を忘れているからだと思われます。
鍛錬後はストレッチやマッサージをしよう
さらっと紹介しましたが、かなりハードな鍛錬なのできちんとストレッチやマッサージをしましょう。
体を傷めたり筋肉痛がひどくなったりしないようにきちんとストレッチ。
また、乳酸を流すためにリンパマッサージなんかもやった方がいいでしょう。
割と骨に衝撃が来るトレーニングなので体の歪みと致命的に相性が悪いから
調子が悪い、トレーニングで痛みを感じる人は整体にいきましょう。
まとめ
武士のような体になるための体の鍛え方とは
- 背筋を伸ばし腰を入れて鍛錬する。
- 相撲の四股やてっぽうを行う。
- 木刀による素振り。
令和の時代にすぐ出来る武士の鍛錬法はこんな感じ。
1番、大切なのは腰を入れるという事。
素振り、四股、てっぽうで体幹を満遍なく鍛える事ができます。
四股で足腰、てっぽうで肩甲骨や腹筋。
素振りで腕や肩など
複合的な筋肉の使い方を覚えつつ体を鍛えます。
腰を入れる事で腹筋の力が抜けるため骨盤底筋群を鍛える事が可能です。
腰の入れ方は別の記事で紹介しました。
背伸びの記事ですね。
今のアスリートと違うのはお腹の使い方、腹直筋よりも腹横筋を重視していたのではないかと考察します。
現代人って腹を凹ませる方向にしか力を入れない傾向にある。
腹筋を凹ませると背筋に力が入りやすくなる。
腰痛なる人が多いのは背筋を酷使しているからではないだろうか?
一般的な筋トレをする時も腰を入れて腹筋を膨らませるように力を入れると体幹がしっかり鍛えられます。
ちゃんとやれば全身が鍛えられるエクササイズなのでおすすめです
ではでは(^ω^)ノシ
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