相撲とモンゴル相撲の違いとは?
両者とも古代から続く競技であり、似たような競技に古代ギリシャのパンクラチオンという競技が発展したレスリングがあります。
基本的に力比べをする競技であるため、地球上のあちこちにそのような競技が残っています。
トルコの国技であるヤールギュレシ(オイルを塗ったレスリング)や、世界中で相撲やレスリングのような力比べを中心とした武術が数多く生まれています。
世界の相撲(PDFファイル)
相撲やモンゴル相撲はその中の一つであり、相撲はかなり特殊で肉体改造のやり方なども残っています。
また、古代から続く興行としても世界的に珍しいものだと思います。
モンゴル相撲のルール
モンゴル相撲(ブフ)には2つのスタイルがある。
ウジュムチン・ブフ(内モンゴル)では、ルールは単純で、1組の取り組みに1人のヒャナグチ(行司)がつくようになっています。
相撲と同様に、足の裏以外が地面につくと負けになりますが、土俵はありません。
ハルハ・ブフ(モンゴル国)
力士、一人にそれぞれ一人ずつザソール(行司)がつく
ザソールはボクシングのセコンドも務める
ひじ・ひざ・頭・背中・お尻いずれかが先に地面に着いたら負けとなる。
相撲と違い手のひらが地面についてもいいため相撲では考えられない技もある。
内モンゴル(中国)とモンゴル国ではルールが違う。
相撲のルール
相撲は足裏以外が地面につくと負け
土俵の外に体が出てしまうと負けになる。
反則は拳で殴る、胴体を蹴るなど
詳しくはこの記事を参照してください
モンゴル相撲(ブフ)の歴史とは?
モンゴル相撲の起源は「紀元前7,000年の新石器時代まで遡る」なんて説もあります。
何でも
モンゴルのバヤンホンゴル県で発見された同時代の洞窟壁画に、
「二人の裸の男性が取っ組み合い、周囲に群衆が集まっている様子」
というのがモンゴル相撲の起源と言われています。
明確な文章や絵は残っていない
更に中国が秦だった時代、匈奴(紀元前4世紀~起源5世紀の遊牧民族)の遺跡
ブフに取り組むモンゴル人の祖先が確認された。
馬術、弓術、格闘術(モンゴル相撲)の後が残っていたそうだ。
スポーツとして整理されたのが20世紀になってから
1921年からモンゴルのお祭り、国家ナーダムの催しとしてモンゴル相撲が行われた。
内モンゴルでは1948年に始まり1978年から近代スポーツ化するためにルールが改革された。
内モンゴルでは1999年に賞金制度が確立
モンゴル国でも1997年ブフ・リーグが発足している。
相撲の歴史
相撲は日本書紀にも記述があり
野見宿禰と当麻蹴速が相撲をとったのが始まり
垂仁天皇の時代だから3世紀~4世紀の頃ですね
ルール無用で今の相撲とは似ても似つかないもののようです。
相撲はお祭りでその年の農作物の収穫を占う儀式として宮廷行事として300年続く事になる。
鎌倉時代から戦国時代には武士たちの力比べとして行われていた
織田信長も相撲を愛好していた。
江戸時代になると浪人や力自慢の中から職業として相撲取りになる人が出てきて
全国で勧進相撲が行われるようになった。
勧進相撲とはお寺の修復費など捻出するために行った相撲の事
江戸時代中期にはあちこちで相撲の興行が行われるようになりました。
元禄から享保期(1688~1736)ころに土俵が造られるようになった。
明治時代に欧米かしようとする中で相撲の存続が危ぶまれたが初代国技館などが明治42年に作られたりして何とか現代まで続いている。
まとめ
相撲は日本独自に発展した国技となった。
歴史もしっかりと残っている
モンゴル相撲はモンゴルで発生した競技であり
日本の相撲とは別の発展を遂げている。
取っ組み合う格闘技というか武術というのは世界各国にある。
相撲もモンゴル相撲もその中の一つに過ぎない
ただ、興行として今も続いているのはレスリングとかモンゴル相撲、それと相撲くらいじゃなかろうか?
というか技がしっかり残っているのも珍しい気がします。
ではでは(^ω^)ノシ
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