中国の漢の時代、武帝が「建元」という元号を号したのが始まり、元々中国の文化だったわけだが
今では日本しか使っていない。
何故か?他国の歴史を見れば一目瞭然。
共産党が元号を廃止しろ!と主張していたりしますがはっきり言って愚考
日本独自の文化である元号を廃止する理由はない。
元号を廃止する事で不都合が出てくる。
日本で元号が使われるようになったのはなぜかと言えば中国大陸にある隋や唐などの大国に飲み込まれないために必要だった。
中国大陸の歴史を見れば分かる。
何故、元号が使われないのか?
それは中国大陸の歴史、年表を見れば分かります。
我々、日本人が中国大陸の歴史を学ぶ時に
漢の時代、隋の時代、唐の時代という風に表現したりはたまた、三国志なんていう表現をします。
そう中国大陸では元号はあったけどそれよりも国が変わる事が元号の代わりになっているんです。
これは他の国でも一緒、少なくともここ2000年間は国が変わる事が元号の代わりになってる。
もしくはルネサンスみたいに大きな変化が起きた時代にだけ名前がつく感じです。
日本でも奈良時代とか平安時代、鎌倉時代という括りはあるけど
当時の人が感じる変化というのは戦争があったとか幕府が変わった事よりも元号が改元される事ではなかろうか?
他国だと元号よりも国が変わってしまうからピンとこないのではないだろうか?
そもそも元号とは?
漢の武帝から始まった元号ですが
そもそもは暦を作るために必要だった。
中国大陸も日本も稲作をしていました。
なので何年何月何日というのが非常に大事
だから、地球の公転周期を調べたり月の公転周期を調べたりして、高度な計算を行い暦を作りました。
元号というのは皇帝が暦を民衆に配る時に決める言わば独立の証
大昔、暦とは支配者が作る物だったわけです。
日本では大化から平成まで元号が続いています。
これは日本という国がずっと続いてきた証
アジアの元号は中華の皇帝が決めていた。
中華皇帝に対して周辺諸国が朝貢をしてきます。
朝貢とは手土産を持って中華皇帝に挨拶する事を言います。
それに対して中華皇帝が返礼として行うのが冊封
爵位や称号、任命書、印章などを授ける。
つまり、中華皇帝の子分になる事を冊封と言います。
中華皇帝は冊封で金銀財宝の他に法律や暦などを朝貢しに来た国に授ける事で周辺諸国を支配した。
冊封を受けた国は属国扱いになるし、なによりも法律や暦を作る事が出来なくなるため
国としての地力が無くなっていく。
元号を決め、暦を作るというのはアジアにおいて中華皇帝の庇護を受けない独立した国の証。
日本も遣隋使や遣唐使として隋や唐に朝貢しているが冊封は受けず留学生として勉強をしたというのが有名な話。
元号がある事で名前がつけやすい
日本の歴史では元号を使った名前が多い。
応仁の乱とか安政の大獄とか明治維新などなど
元号をしっかり決めておくことでいつ何が起きたのか事細かく記してあります。
他国の歴史よりも濃密な歴史が残っています。
戦争であったり地震であったり飢饉であったり
その時代に起きた事件をきちんと記録出来ている。
名前によってその時、あった出来事を明確に記憶しやすい。
また元号がある事で何年何月という詳しい表記を覚えてなくても歴史が学べる。
詳しい年代は分からずとも元号さえ覚えていればいいので歴史を学びやすい。
日本には元号の他に皇紀もある。
ちなみに現代の日本では西暦が使われているけど
初代天皇である神武天皇が即位した年を紀元にした皇紀(こうき)があります。
ちなみに西暦2019年は皇紀2679年にあたります。
他国との兼ね合いもあって西暦を使っています
皇紀というのもあるというのは意外と知らない人が多いはず。
明治時代に旧暦の明治5年12月3日から新暦の明治6年1月1日(1873年1月1日)に切り替えた時に同時に採用された暦
まとめ
元号は日本がずっと自分たちで暦を作ってきた、独立国としての証
他国、アジアで西暦が使われているのは国が変わったりする事が多く
元号を発令できるような権威ある王族がいないからです。
他国では皇族というような権威がなく、政治家と言えど元号や紀元を設定する事ができない
元号や紀元というのはそれくらい特別なもの。
独自の紀元を持っているのは日本と北朝鮮の主体暦(チュチェれき)くらいなもの
元号というのは日本の歴史そのものだから廃止するなんてのはとんでもない。
他国は作ろうと思っても作れないのだから
ではでは(^ω^)ノシ
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