豆腐と杏仁豆腐は全く別の食べ物だけど漢字が似ているから勘違いしやすい
実際は納豆と甘納豆くらい違う食べ物
名前が似ているが別の食べ物で豆腐はいろいろな料理に使われるが
杏仁豆腐はスイーツにしか使われていない。
豆腐とは?
豆腐は大豆を水に浸してふやかし柔らかくなったものを潰して絞った豆乳を塩を作るさいに発生する「にがり」で固めた食べ物
非常に柔らかくそれ自体にあまり味はついていないが様々な料理に使われている。
豆腐という漢字に腐るという文字が使われるのは腐には柔らかいという意味があるからです。
狩りをして解体した肉を保存していると死後硬直が解けて柔らかくなるという現象を昔の人は腐と表現したというわけです。
卵豆腐や胡麻豆腐などは豆腐と書かれているが大豆が使われていないのは柔らかいものという意味が豆腐にあるからかもしれません。
豆腐は味噌汁や鍋、サラダにゴーヤチャンプルーなどなどいろいろな料理に使えるヘルシーな食材
その歴史は古く、西暦の紀元前2世紀、前漢の淮南王・劉安の創作にあるという説があります。
日本には奈良時代に伝わりましたが庶民が食べる一般的な食べ物になったのは江戸時代。 天明2年(1782年)に「豆腐百珍」という豆腐料理の本が爆発的な人気のがきっかけです。
杏仁豆腐
杏仁豆腐は杏仁の種を割ったものから作る。
杏仁とはアンズの種の中にある仁の事。
杏仁から杏仁霜を作りゼラチンで固めたもの
杏仁霜とは仁を潰して粉にしたものです。
杏仁霜を牛乳や砂糖で味付けしゼラチンを入れて固めたものです。
シロップをかけて食べたりします。
杏仁豆腐は元々は漢方薬で中国・三国時代(220~280年)に、董奉(とうほう)という人が広めたと言われています。
杏仁はキョウニンと呼ばれ『肺と腸を潤す働きがある』と言われていました。
杏仁は粉にしただけでは苦くて飲めない
そこで砂糖を混ぜて飲んだのが杏仁豆腐のきっかけになる。
粉末に杏仁を砂糖や牛乳を混ぜて固めた杏仁豆腐は薬膳デザートとして広まっていきます。
宮廷にも広まり清代(1644〜1912年)には満漢全席のデザートにもなった。
しかし、現在の中国ではポピュラーなデザートではない
日本では室町時代に「杏仁」というお茶請けがあったというのが文献から分かっている。
一般的な食べ物という感じではなかったようだ。
近代に1921年(大正10年)の新聞紙上にて杏仁豆腐の枝豆和えの作り方が紹介され一般に広まっていった。
四角く切り分けてフルーツと一緒にシロップをかけて食べる事が多かったが最近ではプリンなどと同じような形でカップに入って売られている事もあります。
杏仁は生薬
杏仁には生薬として健胃・解熱・鎮咳の効果があると言われ
クコの実には肝腎補整・血圧上昇抑制・貧血予防効果が期待できるそうです。
杏仁豆腐が中国で流行らないのは杏仁が薬というイメージがあるからかもしれません。
手間もかかるみたいですし
台湾では杏仁豆腐よりも豆花が人気?
豆花とは豆乳を硫酸カルシウムで固めて作るスイーツで
台湾では国民的な人気があるそうです。
豆腐よりも柔らかい食感が人気なんだとか
台湾では杏仁茶が飲まれていたりするから杏仁豆腐を出すお店もあります。
まとめ
豆腐と杏仁豆腐の違い
- 豆腐・・・・大豆で作る
- 杏仁豆腐・・アンズの種の仁から作る
全く別物であり杏仁は元々漢方薬でした。
豆腐も杏仁豆腐も中国文化発祥なんだけど
杏仁豆腐は中国では定着していない。
多分、一般人の間では広まらない高級料理だったから親しまれていなかったのかもしれません。
日本の場合、一回一般人に広まった料理って必ず残るし美味しかったら独自に進化する文化なので
杏仁豆腐が残り続けた
中国で流行らなかったのは杏仁自体が加工しやすい食材ではないから特別な料理だったのかも
台湾では杏仁茶が飲まれている事から歴史というか背景を感じてしまいますね
ではでは(^ω^)ノシ
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