ゴーストオブツシマは外国人が作った元寇の対馬が舞台のオープンワールドゲーム。
大変、面白くゲーム実況を見ている身としては面白いと思う反面、不満もある。
製作者が黒澤映画にインスパイアされたゲームと言ってるがどうしても日本人の感性というよりは外国人が思う日本の侍だから違和感はある。
史実の武装と違いすぎるし鎌倉武士の装備はかなり脳筋武装なのだ。
鎌倉武士は一騎討ちという印象があるけれど
やはり、本質的には苛烈で野蛮な存在。
アクションは文句なく面白い。
だからこそ違和感を感じてしまう。
何というかゴーストオブツシマは江戸時代に起きた元寇という印象になる。
散々、楽しんでおいてダメ出しするのも心苦しいが日本人の侍と外国人が考える侍にズレがあるというか
歴史を深く学んでいるがゆえに感じる不満。
これは多分、日本人が作る西部劇のゲームをプレイしたアメリカ人が感じるような不満なんだろうな
結論として日本人の侍感でゴリゴリの鎌倉武士を操作したい欲が出てきてしまってついつい不満を漏らしてしまった。
僧兵がいない
ストーリーが進むと出てくるので訂正します。
でも、モブとしてもっといっぱいいて欲しい。
武蔵坊弁慶が有名ですが鎌倉時代の僧侶は薙刀などで武装している。
これは土地を奪われないため武士に対抗するための武装だったと言われています。
寺社仏閣同士で争ったりもしていました。
僧兵が武装して時には朝廷に強訴(ごうそ)。
神や仏法を盾に無理難題を要求してきた。
ゴーストオブツシマだと豊臣秀吉が刀狩りをした後のような感じで僧侶が全く、武装していない。
武装が江戸時代
太刀と言いつつも明らかに打刀であるのも不満。
もちろん、外国人に鎌倉武士の武器を調べるのは難しいのかもしれませんが
鎌倉武士は重装弓騎兵であり、50kg超えの武装を身につけて山間を走り回り、農作業や狩りなんかも行う。
米や肉をモリモリ食べているから身長も180cmクラスがゴロゴロいた。
これは大鎧のサイズから推察されています。
ゴーストオブツシマの境井仁は鎌倉武士としては貧弱すぎる。
体格的にも騎馬民族であった元の兵士に引けは取らない。
精神性が違い過ぎる
元寇の時代、侍は超リアリストで時には非常な選択もしたと言われています。
対馬・壱岐を偵察に使ったという説もあり
男は皆殺し、女は手に穴を空けられ鎖で繋がれたという話もある。
死を恐れない戦いぶり元の兵士が恐れ慄いたと言います。
ゴーストオブツシマのような悠長な名乗りはしなかったっと言われています。
合理的な判断として言葉が通じない奴らに名乗ってもしょうがないだろうし。
ゴーストオブツシマの主人公、境井仁が卑怯な背後からの暗殺に教えを破ったと後悔するようなシーンがありますが
リアル鎌倉武士にそんなものはない。
目的のために首を刈り取る蛮族。
奇襲をかける事に躊躇はない。
ひたすら勝利の為に敵を倒していった。
だから、日本人的には冥人(くろうど)の方が鎌倉武士っぽい。
まとめ
外国人が作ったゲームだからストーリーには不満がある。
江戸時代の儒教的な思想を持った武士が元寇の時代にタイムスリップしたような違和感があるな。
個人的には肉体の強度と精神的な強度がめちゃくちゃ高い
化け物みたいな鎌倉武士がみたい。
オープニングで火達磨になった武将がいたけど
リアル鎌倉武士なら火達磨になりながらも敵を10人くらい斬り殺していそうだもんな。
それは冗談だとしても闇討ちに罪の意識を感じるような平和ボケして鎌倉武士なんていねぇよ!
そこが不満だし、どうも海外のヒーローっぽい演出があってそこは興醒めなのよね。
まあ、本当の日本よりも日本っぽさ重視したんだろうな。
個人的には漫画、アンゴルモアみたいな感じが近いよな。
外国人が思い描くヒーローみたいな侍って感じが少し不満。
もっとゴリゴリの蛮族でいいのに
元寇をテーマにしているけど時代劇的な演出の方が多くて不満
こういう系統のゲームを今度は日本人が中心で作ってほしいと思ってしまう今日このごろ。
ではでは(^ω^)ノシ
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